気に入った色がないレイヤーさん向け!服の染め方

 キャラの画像を見ていて「この衣装がやりたいけど売っていないな…」というとき、そろそろ出てきたころでは?
さあ、いざ既製品を加工したり、布から自分で錬成したり、したくなってきたころかと思います。

…が、そこで作成系レイヤーさんが一つ目にぶち当たるのは…「そんな色、存在しねえ…」
ってことです。キャラクターは大体二次元に存在するもの。二次元って簡単に色を決めて塗れてしまう、便利な世界なんですが、
三次元はそうもいかず…。
 「もっとくすんだ色が欲しいのに…」とか「購入した色が思っていたのと違った…」とか、そういう問題が発生してきます。

今回は、衣類の染め方をご紹介します!!!

◆目次◆
1.染めたい衣服の繊維を確かめよう
2.染粉を購入しよう
3.実際に染めてみよう
4.まとめ

1.染めたい衣服の繊維を確かめよう

 さて、好きな色のものがなければ染めちまえばこっちのもんです。こっちのもんなんです。
まずは染めたい衣服の繊維を確かめましょう。

革・ポリエステル・ナイロン・綿・麻・毛・レーヨン…それぞれの繊維にはそれぞれの染め方があります。
染粉の種類も違えば、安定剤(色を定着させておくものの総称)も違います。

ここには細心の注意が必要です。違う染粉を使用してしまった場合、全く色が入らなかったり、まだら模様になってしまうこともあるので気を付けてください。

2.染粉を購入しよう

 さて、染めたい衣服の繊維の種類が分かったところで、好みの色に染めるための染料を探していきましょう。
これは繊維によって商品もたくさんあるので、一度
「(染める衣服の繊維) 染料」
などで検索をかけてみてください。
下記では大まかな有名どころをざっくり大雑把に説明しています。

・ソメルン…ナイロン、レーヨン、木綿、絹、麻、ウール等。またはこれらの繊維が60%以上混紡されているもの。※ポリエステル系は染まりません。

・みやこ染…種類によって多数。ポリエステル用~動物性繊維用まで幅広く取り扱っています。また高温染や低温染めにも対応しているものも。熱や温冷に弱い繊維等にも使用できるのでお勧め。

・ダイロン…こちらも多種類を扱っています。70年以上の老舗ブランド。ポリエステルはもちろん、シルクやナイロン、塩化ビニールに至るまで染めることが出来るので、ある意味最強。

大抵どの繊維を調べても大体この辺が多く出てきます。
深くまで検索したら星の数ほど存在するとは思いますが、その中に好みの色になりそうな染料があればそれを選びましょう。

3.実際に染めてみよう

 さあ、購入が完了し、染料が手元に届いたら早速染めてみましょう。

大体使用するものは以下のものが多いです。
・染粉
・染めたい布
・鍋
・ボウル
・トング(もしくは菜箸)
・ゴム手袋
・塩(もしくは酢)
・お湯(もしくは水)

大雑把に必要なものはこんな感じ。塩はウィッグ染めの時にもご紹介しましたが、「定着材」としての効果があります。これは繊維によって酢を使う場合もあるので注意しましょう。

※用具は必ずご飯を作るときのものとは別のものを使ってください。安全なものが大多数ですが、身体によくないものを含んでる場合があります。

今回使用する染料が左の写真の「みやこ染」。そして染めていく服が右側のニットパーカーです。
ニットは温冷差に弱いので、なるべく温水で染めた場合は、洗い流しも温水でします。
冷水でいきなり洗い流したりすると繊維が縮んでしまう場合があるためです。

さて、みやこ染の蓋を開けると説明書が。
とても分かりやすく、染まる繊維や、染まりにくい繊維、動物性の場合の定着材の種類などがこと細かく記してあります。
その説明書通りに染めていけば間違えることは有りません。
…が。最初の染料の量を間違えると、思った色と違った色になる場合があります。

筆者は画像のニットパーカーをオフホワイトにしたかったんです。画像では伝わりにくいですが、購入時の見本ではオフホワイトだったのですが、届いてみたらあらまあ不思議、驚くほど真っ白でした。ワイシャツも驚きな程真っ白。
それをオフホワイトくらいに染めたくてベージュを購入したのですが、最初の染料の量を間違えてしまったために、本当にただのベージュに染まりました。
いやぁ…むらなく染まってくれたのはとても嬉しかったんですが…色がまた違った…。

さて、まずは…
1.染料をお湯で溶かす
 これが溶け切ってないと、ムラの原因になります。
2.お湯と定着材(塩または酢)を入れたお湯へ1.を混ぜる
 定着材を忘れないように。お湯の温度には十分注意してください。
3.衣服を入れる
4.一定間隔しっかりとかき混ぜる
 ウィッグの染めかた同様、しっかりと混ぜられてないとこれもムラの原因になります。
5.必要時間浸すことが出来たら洗い流す
6.洗濯機にかけられるものは他の洗濯物とは別に一度洗濯機にかける
 毛やウール等、洗濯機にかけると縮んでしまうものは、手で洗った後、日陰に干してください。
7.乾かして完成

さて、以下はBefore、Afterです。

Before
After

いかがですか?
きれいにむらなく染めることが出来ると、ここまで違和感なく自分でも染めきることが出来ます。

今回は理想の色、とはいきませんでしたが、初めての染め体験にしてはきれいに染められた方じゃないかな、と思っています。理想の色にはなりませんでしたが。

4.まとめ

リスクありきで、一度挑戦してみるのは大賛成です!
理想の色にうまくできても、できなかったとしても、これができるようになれば、既製品の改造や衣装づくりの際の布選びに少し余裕が出てくるかもしれませんね。
筆者も次はもっとうまく染めてやろうと思います。

注意点は三つ!

・染める衣服の繊維をしっかり見ること
・その染料に合った染粉を買うこと
・温度には気を付けて混ぜるのを忘れないこと

です。これが最低限出来ていれば大きな失敗になってしまうことは避けられると思います。

この記事を読んで、皆さんの中に「なければ染めればいいんだ」という選択肢が出来たら嬉しいなと思います!!!!

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